この記事ではトヨタにおける7つのムダについて解説をします。
加工のムダ
加工とは、機械加工・溶接作業・仕上げ作業・検査作業などのことを指します。
その中で加工のムダとは、標準が決まってないことによる必要以上の仕上げ作業や、本来不要な検査などが該当します。
在庫のムダ
在庫は、材料・部品・仕掛品・完成品など全てが対象になります。
本来全ての在庫には存在する理由が必要であり、説明できない在庫はムダな在庫と判断します。
在庫がたくさんあると一見良いように思えますが、他の問題を覆い隠してしまうことがあるため、注意が必要です。
造りすぎのムダ
造りすぎのムダは、7つのムダの中で最も悪いムダで、最初に削減しなければいけません。
造りすぎのムダが悪いと言われる理由は、「在庫のムダ」「動作のムダ」「運搬のムダ」を発生させてしまうからです。
また、造りすぎを発生させている作業者は一見忙しそうに見えるため、「手待ちのムダ」も隠してしまいます。
手待ちのムダ
手待ちのムダとは、その名の通り、作業をすることが無く、手が待ち状態のことを指します。
手待ちは作業者が作業スピードを調整することで簡単に隠れてしまうため、注意が必要です。
動作のムダ
動作のムダは、探す、しゃがむ、持ち替える、調べる等の人の動きの中で付加価値を生んでいない不要な動きのことを言います。
標準作業が誰でも同じように出来るようになっていない場合や訓練不足等で発生します。
運搬のムダ
運搬のムダとは、必要以上のモノの移動、仮置き、積み替え等のことを言います。
工程のバランスが崩れていたり、モノの流れが決まっていない等のことから発生します。
不良・手直しのムダ
不良・手直しのムダとは、不良品を廃棄、手直し、造り直しすることを言います。条件管理の不備など、品質管理の甘さから発生します。
また、標準を守らなかったり、標準が決まっていないことでも発生します。不良・手直しを発生させないために、自工程完結の考え方が大切です。